【マリオ64 RTA】SSLてっぺんのワンスタールートの歴史を振り返る
2020年2月1日。
5本の指に入るほど速く回収できるあっちっちさばくのピラミッドのてっぺんで(以下SSLてっぺん)のワンスター記録が更新された。
タイムは前記録より0.2秒縮まり6.43秒。
いい機会なので、今回はこのスターのワンスタールートの歴史を簡単に振り返ってみる。
ワンスターがどんなカテゴリなのか知らない方は『ワンスターRTA』を確認してほしい。
現行ルートは?
ワンスタールートを知らない方は、このスターの名前を見ると、3段ジャンプを使ったRTAルート(以下3段ジャンプルート)を思い浮かべるかもしれない。
しかし、現在のワンスターでは3段ジャンプルートは使われておらず、正面を滑ってスライディングするルート(通称TASルート)が使われている。
引用元: Super Mario 64 – Shining Atop the Pyramid 6_43 – YouTube
2015年頃までは3段ジャンプルートがワンスタールートだった。
このルートはTASを見る限り6.7秒台ぐらいが限界だと言われていて、2010年の段階で既に6.7秒台が出ていた。
そのため、「何年経っても6.7秒台がワンスター記録のままなのでは?」と思われていたのだが……。
2016年になり、2010年に発案されたTASルートを人力でチャレンジするプレイヤーが現れたのだ。
結果、TASルートで少なくとも6.6秒台が出ることが分かり、以降はこちらのルートがワンスターで使われているのである。
2019年に新ルートが見つかったものの……
これだけだとあっさりした歴史だと感じるかもしれないが、実は2019年10月に新たなルートが見つかり試されたという歴史もある。
新たなルートというのは、正面を滑って柵ひっかけ三段ジャンプをするルートだ。
慣性をあまり利用していないためそこまで速く見えないが、スターまで一直線で進んでいることから、少なくとも6.7秒台は出すことができる。
当時は6.6秒台がワンスター記録だったので、6.7秒台が出ると判明した時には、「新ルートでワンスター記録更新か?」という感じでちょっとした話題になった。
しかし、残念ながら、TASルートより速いタイムが出なかったために没案となってしまったのである。
むすび
今回出たワンスター記録(6.43秒)は結構速いと思うが、TASだと6.1秒台のようなので、今後もフレーム単位での更新があるかもしれない。
ワンスターは人間の限界を目指すというシンプルなカテゴリであり、かっこいいルートも多いために、上位プレイヤーには意外と人気があるものとなっている。
見るだけでも面白いが、『ワンスターを練習すると普段のRTAでその経験が活きる』とよく言われているので、興味のある人はチャレンジしてみてはいかがだろうか。