【ワンスター】HMC ゴロ岩スターTASルートのポイントを解説
2020年4月6日。
Mikko氏により、やみにとけるどうくつのゴロゴロいわのひみつ(HMC ゴロ岩スター)のワンスター記録が更新された。
この更新ではなんとTASルートが使われていたのである。
これを見た私は「前タスで作ろうとしてできなかったから人間じゃ無理だと思ったんだけどなあ」という感想とともにまた試したい気持ちに駆られた。
そこで考察し再度タスを作成してみたところ、今度は成功させることができた。
今回はその時に学んだ『TASルートのポイント』を流れで紹介しよう。
解説動画(配信切り抜き)
※考察のまとめを話しているだけなので、以降のセクションのほうが丁寧に説明していると思う。
基礎情報
このワンスターのルートはマリオの角度が最も重要である。角度が悪いとゴロ岩の道の途中で壁キックできないからである。
参考動画にてマリオの角度を表示しているので、ぜひ参考にしてほしい。
なお、マリオの角度の値の情報は以下である。
- 日本語初期版の場合はメモリ番地『0x80339E2E』
- 『u16』での表記
参考動画
最初の扉まで
扉にたどり着く前にマリオ遠目視点にする。
扉に触れる瞬間ぐらいになったらジュゲム近め視点に戻す。すると処理落ちを回避することができる。
(最初からずっとジュゲム近め視点だと処理落ちするので注意。)
ジャンプダイブスタートで5.63秒扉タッチが人間最速となる。
ここ以降の難易度が高いので、幅跳びスタート5.66秒扉タッチで妥協しても良いかもしれない。
C上を出すまで
扉を開けたら、真上入力で煙有りの柵ひっかけをする。
煙無しの柵ひっかけだと速度がつきすぎてC上を出す猶予がなくなるのでやめたほうが良い。
空中にいる時は徐々に左に入力する。黒い『レ』文字模様の先っぽを通るぐらいが良いと思う。
角度をつけたらC上を押す。ここのC上の猶予は1フレームだった。
初めてC上になったフレームで、マリオの影が手前の斜面に乗っているのが望ましい。
(奥側の斜面に乗っていると角度的にダメだと思う。)
C上時のマリオの角度
C上時にマリオの角度がどれぐらいかを見極める方法が存在する。
上の黒いひし形模様を目印に左~真ん中を向いていればOK。右を向いていたら角度が悪いので失敗する。
動画は若干左を向いていて、具体的なマリオの角度は32758となっている。
理想を言うなら32700台は欲しいが、32600台でもぎりぎり成功する気がする。
JK+二段ジャンプ着地まで
JKはできる限りはやく出したほうが良い。理由は以下。
- 右側の黒い模様の真ん中を通り過ぎたあたりから失速し始めるから。
- 最適化の問題でJKを速く出したほうが速いタイムが出るから。
マリオの速度が最大になるのは以下の付近で、ここから1フレーム進むごとに失速し始める。
JKを出す位置は黒い丸い模様よりも手前。模様にがっつり触れるぐらいだと速度が足りないと思う。
C上時にマリオが若干左を向いている場合(以下の画像の場合)、かなり先まで進まないとJKが出せない現象に陥る。
この現象を回避するには、スティックを右に入れてJKを出す必要がある。
動画では二段ジャンプ時に視点を変えているが、変えなくても良いかもしれない。
二段ジャンプはAボタン最大ではなく、Aボタンを数フレーム押すぐらい高さにする。
着地位置は黒い丸い模様にマリオの頭が触れるぐらいを目標にすること。理由は以下。
- 着地が手前過ぎると、スライディング復帰時に斜面にひっかかり飛距離が足りなくなるから。
- 着地が奥すぎると、最後の二段ジャンプの頂上で壁を蹴れないから。
- 着地がなるべく手前だと、スライディング時に左に向く量が増え、壁を蹴れるようになるから。
あと、二段ジャンプ着地寸前のマリオの速度は70以上じゃないと厳しいかもしれない。
(動画の場合は速度77でかなり余裕があったが、速度74ぐらいのタスだとギリギリだった。)
慣性JKを出すまで
二段ジャンプの後の
- しゃがみ(Zボタン)
- スライディング(Bボタン)
- 復帰(Aボタン)
は全て最速で出さなければならない。(速度を多く残すため)
しゃがみを出す時のポイントは真上入力ではなく、左入力も混ぜること。
左入力を混ぜることで、しゃがんだ時にマリオがより左に向くようになり、壁を蹴れるようになる。
この段階でマリオの角度が確定するので、この先で壁を蹴れるかどうかも確定する。
調査の中で分かった角度の値は以下である。
- マリオの角度が32829以上なら壁キックできる。
- マリオの角度が32819以下なら壁キックできない。
動画では32849という角度になっているので合格だった。
どれぐらい左入力を混ぜるかの判断は以下。
- C上時のマリオの角度が32700台だったら、左上入力で大丈夫だと思う。
- C上時のマリオの角度が32600台だったら、真左ぐらいにしないと壁を蹴れないと思う。
壁キックを出すまで
スライディング復帰以降はスティック真上で良い。慣性JKは(言うまでもないが)最速で出す必要がある。
二段ジャンプを出すあたりでコインを1枚かすめ取るぐらいの距離感だとちょうど良い。
壁キック手前のフレームで、奥の電灯の半分ぐらいまで高さを稼げていればOK。
壁キックは(当たり前だが)最速壁キックが必須である。
スタータッチまで
壁を蹴ったら右側に入力する。ここは厳密ではなく大まかな入力でいけると思う。
壁キックのAボタンは最大でOK。
崖掴まり復帰した後は2つのアプローチがある。壁をキックするアプローチのほうが最大0.2秒速いが難易度が高い。
- スターに向かって幅跳び
- 横の壁を蹴って二段でスタータッチ
壁を蹴るやり方の場合
崖掴まり復帰したら即QJKを出す。
QJKを出す方向は真右入力~真右下入力の間だが、厳密に入力しないと壁を蹴ることができないので注意。
あと、しっかりスターの方向へ進めないと遅くなるので注意。