【マリオ64 RTA】HMC100赤 滑り台後のクモの動きを調査してみた
『やみにとけるどうくつ そうさリフトのあかコイン+100枚コイン』(HMC100赤)では、『滑り台』(以下)というテクニックを使う。
このテクニック後の場所にクモがいるのは、多くの方がご存じだろう。
このクモの動きは、以下の2パターンに分かれている。
- 滑り台後、クモがマリオのほうに来るパターン
- 滑り台後、クモがマリオのほうに来ないパターン
『なぜこの2パターンに分かれるのか』を調査したので、今回はその結果と、各パターンにおけるアプローチの比較を話す。
理解してほしい事柄は2つ
2パターンに分かれる理由を知る上で、理解してほしい事柄は以下2つある。
- マリオが近くにいる時、クモがどういう動きをするのか
- マリオが近くにいない時、クモがどういう動きをするのか
以降で各々を説明しよう。
マリオが近くにいる時、クモがどういう動きをするのか
クモがマリオを検知する範囲は、マリオ⇔クモのホーム位置の距離が1,000units以内となっている。
※『クモのホーム位置』は『実際に見えるクモの位置』とは違うので注意してほしい。
以下の2枚の画像は、マリオ⇔クモのホーム位置の距離が1,000.x程度の位置だ。
1,000unitsを超えているので、クモがマリオのほうに向いたとしても、検知しない位置となっている。
ひと昔前に「滑り台前の木箱の崖掴まりの位置でクモを誘導できる」みたいな話を小耳に挟んだことがあるが、木箱の崖掴まり付近は2,000unitsちょいの距離なので、誘導することはできない。
厳密ではないが、イメージしやすいように、1,000unitsを描いてみた。
マリオがこの1,000unitsの円の中に入った上で、クモがマリオのほうを向いていると、クモが気づいてマリオのほうに来ると思ってほしい。
現行ルートだと、『滑り台付近』と『滑り台後』のパートで1,000units内に入ることになる。
マリオが近くにいない時、クモがどういう動きをするのか
これは、実際のHMC100赤を流れで見てみると分かりやすいので、動画を見てみることにしよう。
(1) 1つ目の扉あたりまではずっと停止している。
(2) 扉あたりからクモが動き出す。
※動画では扉にタッチしたあたりから動き出しているが、扉の一歩手前で待機しているだけでも動き出す。
(3) 基本的にクモは時計回りに動く。(左下マップ内のクモの動きに注目)
(4) ただ、滑り台後のクモは、石の足場のせいで変則的な固定の動きをする。2周半までは時計回り、以降は、反時計回り→時計回り→反時計回り→……、を繰り返す。
(左下マップ内のクモの動きに注目)
(5) 滑り台後、クモが時計回りしているぐらいになる。
(6) クモがマリオを向くと、マリオに気づく。(参考動画は、早く進みすぎているため、クモがマリオのほうを向くまで待っている。)
パターンの分かれ目は『赤コイン洞窟をどれだけ早く進めたか』
これまでの情報を整理してみた。
■マリオが近くにいる時
- クモは『マリオが1,000unitsの円の中に入った状態』で『マリオのほうを向いている』とこっちに来る。
- 滑り台付近は1,000units内に入るが、上位プレイヤーの動き(ノーミス)だとクモは逆側を向いている。(以下画像)
- なので、滑り台終了までクモはマリオに気づくことはなく、周期的な動きをし続ける。
■マリオが近くにいない時
- マリオが1つ目の扉に触れたあたりから、クモは周期的な動きをし始める。
- 基本的にクモは時計回りに動くが、滑り台後のクモは、石の足場のせいで変則的な固定の動きをする。
- 2周半までは時計回り、以降は、反時計回り→時計回り→反時計回り→……。
- 滑り台終了後、クモが時計回りしているぐらいになる。
- その時計回りの中で、クモがマリオのほうを向いた時に、マリオに気づいてマリオのほうに来る。
これらの情報を組み合わせると、『赤コイン洞窟をどれだけ早く進めたかでパターンが分かれる』という結論に至った。
★赤コイン洞窟を早く進みすぎた場合(120枚idealrunレベル)
⇒ 滑り台後、ちょうど良くクモがマリオに向かない=マリオのほうに来てくれない。
★赤コイン洞窟をほど良く早く進めた場合(上位プレイヤーのRTAレベル)
⇒ 滑り台後、ちょうど良くクモがマリオに向く=マリオのほうに来る。
各パターンにおけるアプローチ比較
アイクン後ルートの場合は、滑り台後のアプローチが2種類存在する。
- 滑り台→赤コイン6枚目→クモ→扉 (クモ後)
- 滑り台→クモ→赤コイン6枚目→扉 (クモ先)
私がアイクン後ルートを提案した時は『クモ後アプローチ』で提案したのだが、主流は『クモ先アプローチ』となっている。
以前からどちらが速いのか気になっていたので、調査後、各パターンにおいてアプローチを比較してみた。
■比較結果
- 滑り台後、クモがマリオのほうに来るパターン: クモ後のほうが1フレーム速い。
- 滑り台後、クモがマリオのほうに来ないパターン: クモ後のほうが0.1秒(3フレーム)速い。
■私なりのまとめ
- どちらのパターンも理論的にクモ後のほうが速かったが、ほとんど差はなかった。
- クモがマリオのほうに来ない場合、クモ先だとアプローチしにくいので、クモ後のほうが良さそう。
- クモがマリオのほうに来る場合、クモ先のほうがコインの回収的に良さそう。(クモのコインを回収しそびれても、赤コイン回収後に拾えるため)
むすび
今回の調査では、例外的なところまでは調べていないので、「もしかしたら変なパターンがあるかもしれない」ということだけは断っておく。
例外的なクモの動きを見つけた人は、調べてみたいので、動画を提供してもらえると幸いだ。