【マリオ64 RTA】新リカバリ案によりCCM100枚の主流のルートが変わる可能性が出てきた件
2020年2月25日。
さむいさむいマウンテンの100枚スター(以下CCM100枚)における『atmpas specialルート』にて、新たなリカバリが発案された。
この案により、atmpas specialルートのリスクが下がったため、主流のルートが通常ルートからatmpas specialルートへ変わる可能性が出てきたのだ。
今回は、atmpas specialルートのリスクを確認した後、新リカバリ案が登場したことでどうなったのかを話す。
なお、通常ルートやatmpas specialルートが分からない方は『ペンギンチャンピオンレース+100枚コイン』を参照してほしい。
今まで: atmpas specialルートはリスクが高かった
2019年末あたりから120枚RTA上位プレイヤーが取り入れ始めたatmpas specialルート。
このルートには、以下のメリットがある。
- 通常ルート(101枚ルート)と比べて、実践レベルで1秒ほど速くなる。
- 通常ルートに『青コインスイッチの起動』という簡単な要素を加えるだけなので難易度が低い。
- 通常ルートはペンギンの速度の仕様上タイムがかなりブレやすいが、atmpas specialルートは速く滑れば滑るほど速いタイムが出るため、タイムを安定させやすい。
これだけ聞くと、「atmpas specialルートのほうが良いんじゃ?」と思うかもしれないが、今まではそうはならなかったのだ。
その理由は、このルートのデメリット(リスク)にある。
CCM100枚にて、取り逃しやすいコインは『スライダーのアーチコインの1枚目』と言われている。
通常ルートは101枚ルートなので、このコインを取り逃しても問題ないのだが……。
atmpas specialルートは100枚ぴったりのルートなので、取り逃すことができないのである。
もし取り逃してしまった場合、普通にスライダーを滑ることになるので、通常ルートミス無しと比べて4.36秒程度も遅くなってしまう。
- 通常ルートミスなし: 77.00秒(理想値)
- atmpas specialルート リカバリ: 81.36秒(理想値)
- 差: 4.36秒
他のスターと比べると、CCM100枚はタイムがブレにくいスターなので、ここで4秒もロスるのは痛手だ。
メリットよりもこの致命的なデメリット(リスク)のほうが大きいために、atmpas specialルートが主流のルートになっていないのだと推測している。
新たなリカバリとは?
こんな中登場したのが、新たなリカバリ案である。
atmpas specialルートにてアーチコインの1枚目を取り逃した場合のリカバリ案で、手順は以下となっている。
(1) アーチコインの後、2枚のコインを回収する。
(2) 左に進んでスライダーをショートカットし、あとはいつも通り滑るのみ。
ペンギンの速度の仕様の関係で、たったこれだけのことでかなり速いタイムを出せるのだ。
どれぐらいのタイムになるかというと……、通常ルートミス無しと比べて+1秒程度!
- 通常ルートミスなし: 77.00秒(理想値)
- atmpas specialルート 新リカバリ: 78.00秒(理想値)
- 差: 1.00秒
今までのリカバリ方法は4.36秒もロスがあったので、そこから比べて3.36秒もロスを緩和できている。
ちなみに、ミスなく通したatmpas specialルートの理想値が76.00秒なので、そこから比べると+2秒のロスとなる。
新リカバリ案にはひとつだけデメリットがある
CCM100枚の革命とも言えるこのリカバリ案だが、ひとつだけデメリットがある。
それは、スライダーの最終エリアでペンギンに落とされる可能性がある点である。
このリカバリ案は、ペンギンの速度の関係で、『スライダーの途中で一度ペンギンに抜かされる→ 最終エリアで追い抜かす』という流れになる。
よって、最終エリアでペンギンとバッティングした時に、足場から落とされ死んでしまう可能性があるのだ。
こんなデメリットがあるので、現状は「リカバリも練習したほうが良い」としか言いようがないが、もしかしたら将来、このリカバリ案が改良される日が来るかもしれない。
今回何度か出た『ペンギンの速度の仕様』に関しては『【調査レポート】CCM ペンギンレース』で報告しているので、興味のある方は読んでみてほしい。
むすび
新リカバリ案はデメリットはあるものの、タイムロスを緩和するのにとても優秀なものだということはお分かりいただけただろう。
このリカバリ案も考慮すると、atmpas specialルートが上位プレイヤーの主流ルートになる日も近いのではないかと私は感じている。
「あと一押し改善できれば……」という感じだと思うので、気になった方はこの機にリカバリ方法を考えてみてほしい。