【マリオ64 RTA】CCM100枚(内部)における究極の処理落ち回避方法を解説

解説さむいさむいマウンテン,テクニック

100枚系のスターはコインの描画処理のせいもあり(どのステージだろうと)処理落ちが発生しやすい。

これは、処理落ちがなさそうに見える『さむいさむいマウンテン100枚スター』も例外ではなく、スライダー内部に処理落ちするパートがあるのだ。

今回は、スライダー内部で処理落ちをゼロにする究極の処理落ち回避方法を紹介しよう。

※100枚スライダースターで処理落ちがゼロになる方法なので、100枚レーススターではペンギンの関係で処理落ちすると思う。

個別スター解説ページ: スーパースノースライダー+100枚コイン / ペンギンチャンピオンレース+100枚コイン

スライダー内部のどこに処理落ちがあるの?

スライダー内部はコインを取り逃すとルートとして成立しなくなることもあり、処理落ちにまで目がいかない人がほとんどだと思う。

人によってはこの記事の冒頭を読んで「そもそも処理落ちなんてあったんだ」と思った人もいたかもしれない。

スライダー内部には、以下の3パートに処理落ちが存在する。以降で各パートごとに解説する。

  • コインアーチのパート
  • 最終コイン列のパート
  • ゴール~100枚スターを取得するまでのパート

コインアーチのパート

このパートの処理落ち回避は70枚idealrun作成中に初めて見つかったものだ。

このパートではジュゲム近め視点を使う人がほとんどだと思う。

この視点の場合、『コインアーチを回収する部分』と『コインアーチ後着地して滑る部分』の合計で5ラグカウント分処理落ちする。

ccm-100inside-lagreduction-1 ccm-100inside-lagreduction-2

私はここで処理落ちするのを見て、蕁麻疹が出るほどなんとかしたい気持ちに駆られた。

「ここは回避不可能でしょ」と思われるようなところも処理落ち回避したくなるのは、マリオ64オタクなら普通だ。

色々試した結果、処理落ち回避をする方法を1つだけ見つけたのでそれを紹介しよう。

(1) コインアーチ前~コインアーチ4枚目まではマリオ遠目視点+C右をキープ

ccm-100inside-lagreduction-3 ccm-100inside-lagreduction-4

(2) コインアーチ5枚目のところでマリオ近め視点にする

ccm-100inside-lagreduction-5

(3) 地面に着地するところでマリオ遠目視点に戻す

ccm-100inside-lagreduction-6 ccm-100inside-lagreduction-7

このカメラ操作はかなり難しいと思うので、ワンスター向けだと思う。

もうちょっと簡単なカメラワークで処理落ち回避できる方法が見つかれば、RTAで採用してもいいかもしれない。

最終コイン列のパート

ここは有名どころなので皆知っていると思う。

最後のコイン列のところでマリオ近め視点やジュゲム近め視点にしていると処理落ちする。

  • 100枚スライダースターなら処理落ちが発生する場合がある
  • 100枚レーススターならペンギンのせいでほぼ確実に処理落ちする

これを回避するためにはマリオ遠目視点を使うと良い

ccm-100inside-lagreduction-8 ccm-100inside-lagreduction-9

ゴール~100枚スターを取得するまでのパート

これは100枚レーススターだけの話となる。

ここのパートでは、2015年に発案されたMitagi式処理落ち回避セットアップの改良版を使う人が多いと思う。

120枚idealrunをしっかり見た人なら気づいているはずだが、実はこのセットアップを使っていても処理落ちする場合がある。

70枚idealrun作成中にこの処理落ちを回避するためのポイント2つを見つけたので紹介しよう。

100枚スターを取る段階でペンギンがゴールラインぐらいまで来ていること

厳密に言うと、ペンギンがゴールを通り過ぎているぐらいが望ましい。

100枚スターを取った時にペンギンがすぐ近くにいると処理落ちが発生するので、速くゴールした場合は少し待ってからスターを取りに行くことをオススメする。(二段ジャンプキックにするのも手)

■ ダメな例(120枚idealrun)

ccm-100inside-lagreduction-10 ccm-100inside-lagreduction-11

■ OKな例

ccm-100inside-lagreduction-12 ccm-100inside-lagreduction-13

100枚スターを取る時の煙がある程度小さく映っていること

マリオ遠目視点でC下を数回押すとカメラを固定できる。

これ使うことで、スターにタッチした時の煙を小さく映すことができ、煙による処理落ちを回避することができるのだ。

このテクニックの詳細は『マリオ遠目視点でC下を押すテクニックの実用例を紹介!』を読んでほしい。

■ ダメな例(120枚idealrun)

ccm-100inside-lagreduction-14

■ OKな例

ccm-100inside-lagreduction-15

むすび

処理落ちを可視化できるラグカウンターが作られたことにより、処理落ちも深く調べるようになったマリオ64RTA。

各スターごとに処理落ち回避の話があるほど処理落ちにうるさいRTAは、たぶんマリオ64だけだと思う。

今回語った処理落ち回避は、RTAで採用するには難しいものが一部にあるかもしれない。

しかし、採用ができるかどうかに限らず、『処理落ちを回避できるかできないか』を前もって知っておくというのは、今後マリオ64をやる上で必要なことだと思っている。

(100%の確率で処理落ち回避できないと分かっているところを考える手間が省けるため)

今後も意外な処理落ち回避を発見したら紹介するつもりだ。