【マリオ64 RTA】All Signs RTAのメタル赤チャートは速いのか(vs 新チャート編)
この記事は『All Signs RTA』の考察記事で、以下の記事の続きとなる。
※All Signs RTA: ゲーム内にある全ての看板を読むRTA
上記考察を書いている間にチャートが更新されたので、今回は新チャートとメタル赤チャートの比較&考察をしてみようと思う。
新チャートでどこが変わった?
最近考案され実用化された新チャートでは、旧チャートと比べ回収するスターが変わった。
- HMCで回収するスターが2枚→1枚になる
- SSLで回収するスターが1枚→2枚になる
それに伴い、SSLのルートが大きく変化した。(もちろんHMCのルートも変わっている)
今までのSSLは『まずは外部てっぺんスターを回収し、次のステージインで全ての看板を読みピラミッド内部で死ぬ』というルートだった。
しかし、新チャートになり、以下のような賢いルートを使うようになったのである。(画像はAll Signs PB: 25:39 – YouTubeから)
(1) ボムピラでピラミッド上の入口に入り、内部の看板を全て読んで死ぬ
(2) 次のステージインは内部からスタートするので、すぐそばにある内部てっぺんスターを回収
(3) 次のステージインで外部の看板を全て読んで外部てっぺんスターを回収
たしかに、ピラミッド内部で死んだ後はスター選択画面無しで入場できるので速くなるように感じる。
新チャートを基準にしたメタル赤チャートは?
前回考察した『メタル赤チャート』は、
- スター9枚でBitDWを終えたら、お堀の透明スイッチ側の看板を読んでHMCへ
- HMCが終わったらキノピオスターを回収してSSLへ
- SSLが終わったらLLLへ
- LLLが終わったら15枚ミップを回収する
というステージ順だったと思う。
しかし、新チャートを基準にするとこれが成り立たなくなるのだ。
その理由は、HMCで回収するスター枚数が1枚減り、HMC終了後にキノピオスターを回収できなくなったからである。
よって、新チャートにメタル赤を組み込むには、以下のようにステージ順を変える必要があった。
- スター9枚でBitDWを終えたら、お堀の透明スイッチ側の看板を読んでSSLへ
- SSLが終わったらLLLへ
- LLLが終わったらキノピオのスターを回収してHMCへ
- HMCが終わったら15枚ミップを回収する
より16枚RTAの地下のまわり方に近くなったんじゃないかと思う。
ちなみに、SSL先とLLL先のどちらが速いのかを調べたところ、SSL先のほうが0.4秒ほど速かった。
ただ、アプローチが最善か分からない上、1秒も差はないので、実際のRTAでは好みで選択すれば良いと考えている。
比較: 3.8秒の差であることが判明!
前回と同じく、BBH本棚チャートから見たメタル赤チャートのタイム的要素を見てみる。
- 地下に行く回数が1回減った分、城内移動時間が減る
- 取るスターをメタル赤に変えた分、スター回収時間が増える
つまり、城内移動のタイム短縮がスター回収のタイムロスより上回っていればメタル赤チャートのほうが速いということになる。
今回も差分となる区間の動画を撮り、動画を並べて比較してみることにした。その結果が以下である。
この比較が正しいとすれば、メタル赤チャートのほうが3.8秒速いことになる。
考察: タイム差は縮まったが……
旧チャートとの比較では5.6秒差だったが、新チャートとの比較では3.8秒。
タイム差は縮まってしまったが、それでもタイム的に有利であることには変わりはない。
ただ、前回と変わらず『メタル赤スター』のリスクは顕在しているので、
- レースなどでの一発勝負ならBBH本棚チャート
- 自己ベスト狙いならメタル赤チャート
というのが私なりの結論となっている。
むすび
マリオ64内の様々な位置に看板があるため、All Signs RTAのチャート・ルートを考えるのは一般的なカテゴリよりも難しいと言えるだろう。
現行のチャート・ルートは十分練られた上で作られているとは思うが、それでもまだ抜けがたくさんあると私は予想している。
他のカテゴリとは一風異なるチャート・ルート構成なのがこのカテゴリで、考えるだけでも面白いので、興味の湧いた方はぜひチャレンジしてみてほしい。