【マリオ64 RTA】RTA用にRRのカーペットレスを簡単にする方法が考えられた件
『レインボークルーズ てんくうのおやしき』は、絨毯に乗らないと回収できないスターだが、絨毯を使わずに回収するテクニック『カーペットレス』も存在する。
このテクニックは1発で決められる代物ではないため、120枚RTAなどでは使うことができないのが現状だ。
しかし、絨毯に乗る時間(1分30秒程度)は本当に長いので、「カーペットレスが120枚RTAでもできればなあ……」という思いがいまだにある。
2020年1月25日。IsaacA氏がこういう思いから『カーペットレスを簡単にする方法』を考えたのである。
IsaacA氏が考えたRTA用カーペットレス
細かい原理は理解できていないが、この方法は以下の手順で行なわれる。(画像はIsaacA氏の動画から)
(1) WDWのホルヘイを投げ、ホルヘイを投げた瞬間のホルヘイの位置を記録する。(最後に投げた物の座標"HOLP"を更新している)
※座標的にWDWのホルヘイぐらいしか使えるものが無いらしい(?)。
(2) RRへ行き、虹船にいるボム兵をダイブで消失させる
(3) お屋敷内に入るとボム兵が出現。(2)(3)はInstant Releaseと呼ばれる技となる。
以降は今まで通りのカーペットレスの手順を行なう。
残る課題は最後の壁キックパート
RTAでカーペットレスを実現するための課題は、以下の2つある。
- 虹船でのボム兵の掴みなおし&ワープへ向かうパートの安定法を確立する
- 最後の壁キックパートの安定法を確立する
今回編み出された方法は、前者をクリアできるため、多少はカーペットレスが簡単になる……のだが。
最も難しいとされる『最後の壁キックパート』がまだ残っているので、RTAでカーペットレスを実現するのはまだ難しい状況だ。
『最後の壁キックパート』をクリアするための方法としては、
- セットアップ(入力やカメラの固定化)で『最後の壁キックパート』を簡単にする
- 別のアプローチで上に上がれる方法を探す
あたりが普通の回答だと思うが、まあ、簡単に見つかるものではないだろう。
むすび
他のRTAを知っている人の中には、
「どうしてマリオ64は、3Dゼルダのようなバグ技(メモリ調整系・デバッグ呼出系など)を使わないの?」
と思っている人がいるはずだ。
その理由は、バグ技をセットアップする時間よりも、普通にスターを回収しにいくほうが速いからである。(大半のスターは1分以内で回収できる)
ただ、今回紹介したスターは、2分程度かかる例外的なスターなので、3Dゼルダ的な切り口が必要になってくるのかもしれない。